夢幻的プラネタリウム

visionary planetarium

2023年下半期ドラマ

 
▼女王の法医学~屍活師~ 3
久しぶりのワンコドラマ。キャラクターのプロフィールや背景が既に説明された上での続編なので、回を重ねれば重ねるほどに見やすさと見応えが増す。ミステリーでありながら成長譚でもあるしバディものでもあるので、96分あっという間だった。

▼みなと商事コインランドリー
2期直前に一気見。一途にひたすら思いを伝え続ける高校生とそれをひたすら交わし続けるモラルを捨てきれない大人の両片想いドラマ。ずっとふわふわとした気恥ずかしさがあるのだけれど、あまりにも真っ直ぐな高校生を前にちょっと感動を覚えたりもした。続編楽しみ。

▼刑事7人 シーズン9
樹ちゃん出演を知り1話と5話以降を見た。間は公式のあらすじで補完。シリーズ通してはじめて見たけれど、ずっと話が重い。主人公が刑事を辞めるまで○日と100ワニみたいな日記つけてる以外は全部重い。井出くんがひとりでどうやって真相に辿り着いたのか、最後まで見ても謎だった。

▼東京彼女 くるみ篇
コンパクトなドラマだしとなんとなく見ていたら、3話の終わりから急展開に突入した。いくつかリンクしているような曲が思い浮かぶのでおもしろい。ラストシーンに向けての、ヒロインの矜持みたいなものが見え隠れする描写が好きだった。

仮面ライダーギーツ
物語の前提が二転三転しながらも、最初から最後まで「願い続ければ夢は叶う」というメッセージをきっちり貫いているのでブレがない。成長譚という意味で主人公は景和だし祢音だし道長なのに、浮世英寿は浮世英寿でずっと主役を譲ることなく最終回に辿り着いたのがすごいと思う。

▼量産型リコ -もう1人のプラモ女子の人生組み立て記-
前作とキャストがかぶりながらも、続編ではなくパラレル。最初は前作の記憶があるので、がらりと変わった関係性にちょっと戸惑ったけれど、慣れてくると楽しい。矢島模型店とやっさんが特異点っぽい設定にテンション上がった。他の世界線のリコも見てみたい。

▼シッコウ! ~犬と私と執行官~
執行官という職業に焦点を当てるのに、知識ゼロの状態からスタートして執行官に憧れを抱くひかりちゃんを主人公にしているのがうまいなあと思った。お仕事ドラマで成長譚。1話完結だし、テンポ感や掛け合いが楽しかった。いいドラマだった。

▼なれの果ての僕ら
学校が舞台の同窓会デスゲーム。事件を取材するジャーナリストの視点が現在なので、取材が深まるほどに生き残った人数や人が判明していく。過去から現在に向かう事件の回想の視点と現在から過去を振り返る取材の視点で、両端から結末を導く作りがおもしろかった。

▼なれの果ての僕ら アナザーストーリー
アナザーストーリーというより、本編の補完。キャラクターやその背景に焦点を当ててしっかり掘り下げているので、見ていないと本編の解像度がだいぶ変わりそう。1話の犬飼貴丈の「さぁ、実験を始めようか」につられて最後まで見ました。

▼こっち向いてよ向井くん
2話まで見て合わないかもと思いながらもさくらちゃんは見たかったので、ざっくり麻美と元気のターンを拾って最後まで見た。今回めちゃくちゃ好きなタイプの波瑠だったのでそこもたまに。共感できる台詞や好きなやり取りはありながらも最後まで向井くんにそんなに興味を持てなかった。

ハヤブサ消防団
最終回に向けてぐんぐん惹きこまれる、日常に差し迫る不穏の描写がめちゃめちゃ巧みなドラマ。ナレーションの入れ方や視聴者に語りかけるようなメタ演出、映像の切り取り方が独特で意味深長。この際立った手触りがドラマ独自のものなのか確かめるために原作を読みたい。

▼VIVANT
108分という映画並みの尺でありながら日本語の台詞が少ないことでながら見を封じた初回。それを集中して見たことで、没入感が増し以降も夢中で見られるという見事な仕様。でも15年も前の作品とはいえハリーポッターの最も重大なネタバレをするのは許されない行為だと思います。

▼真夏のシンデレラ
話の内容ではなく散りばめられたツッコミどころを楽しんだ。広げるだけ広げて終わった気がするけれど、次の週には前話の内容をほとんど覚えていないのであまり気にならない。夏!海!恋愛!群像劇!のテンション感と演者のビジュアルの強さで完走させられたある意味すごいドラマ。

▼潜入捜査官 松下洸平
TVerオリジナルドラマ。松下洸平は実はマフィア組織の幹部と噂される佐藤浩市を捜査するため15年前から芸能界に潜入していたのだ!という設定の時点でずるい。ユニクロのチラシの松下洸平を見ても、これも潜入捜査の一環なのかもと思うようになってしまったのでもう負けです。

▼東京彼女 ハナ篇
匂わせ女の特定に勤しむオタク3人組の話。女装で単身調査に励む推しの相方が参加してくるあたりからまあまあカオス。でも特定された匂わせ女がマイコ役として見たことがある子で、キスブサだと思うと許せるカオス感。チカ役の夏川アサさんがめちゃめちゃ好きなお顔だった。

ばらかもん
杉野だから見よくらいの動機で見はじめたら、ほぼリアタイ視聴をするくらい気に入った。真っ直ぐだし暖かいし週の半ばに見るのにとてもちょうどいい温度感のドラマ。主演の杉野もだけれど、出てくる演者さんみんないい。豊嶋花さんのことやっぱりとても好きです。

▼みなと商事コインランドリー2
我ながら最低だけどまじで両片想いが至高でその先に興味がないのかもしれないと思いながら見ていた。そんな最低な人間なので、突如提供された記憶喪失ネタを楽しく見ました。追う側と追われる側の立場が逆転するのも新鮮。これ原作にもあるエピソードなのか気になる。

▼彼女たちの犯罪
メインキャスト陣が好きな子だらけなので見た。不穏だし重いしずっとヒリついた空気が流れているけれど、隠されている事実を推測できるような描写が散りばめられているのでそこまでストレスは感じない。さとうほなみさんのナレーション含め、とてもいいサスペンスだった。

▼ノッキオン・ロックドドア
原作での補足があったほうがわかりやすそうな場面はあれど、きっちり最初の事件までやり切ってくれたので満足です。チープ・トリックと古本屋から落語と寄席になっているのにびっくりしたけれど、ちゃんと成立しているからすごい。教授が最高でした。

▼紅さすライフ
序盤は北條兄以外好きになれなかったものの、親密度が上がることで許される距離感の範囲だったようで中盤以降は楽しく見た。このドラマの作りが光くんのオタクを舐めすぎでは?というのはだいぶ気になったけどまあフィクションなので。小夏ちゃんが出てくるとうれしくなる。

▼ウソ婚。
人物の印象の覆し方や過去の細部に意味を宿す作り、誰も切り捨てない物語の閉じ方。全体を通した丁寧さが印象的なドラマ。序盤でキャラクターを掘り下げていたことで、終盤の少女漫画展開もきちんと見られるようになっていたのがすごい。進藤がずっといいやつで好きだよ。

▼筋肉サラリーマン 中山筋太郎
連ドラだと思っていたら単発ドラマだった。マッチョあるある筋トレあるあるを突っ込んだようなドラマ、未知すぎて楽しい。42分尺に短編を3本詰め込んだスタイルは続けて見るよりも分けて見た方が楽しそうなので、1クールに1本15分くらいで新作ほしい。

▼ギフテッド Season1
WOWOW東海テレビの共同製作ドラマ。人殺しの影が見える高校生と、その高校生の言葉を証明する自称天才刑事によるタッグもの。事件の周辺人物の影ありきで動機や手口を紐解いていくことで信頼関係を深めていく過程がよかった。

檸檬色の夢
VISION配信ドラマがYoutubeで期間限定公開されていたので見た。夢日記をつけ続けると夢と現実の境目が曖昧になって精神を病むみたいな話をぼんやり思い浮かべていた。映像の質感や使われている音楽がどこか微睡みのようで心地いい。誰かの夢と誰かの夢は重なり合っているのかも。

▼日常の絶景
万理華ちゃん目当てに見たら、空気感がとてもテレ東深夜なドラマだった。寝る前に見るのに最適な雰囲気で毎週楽しみに見ていたので全3話というコンパクトさが寂しい。しみじみと好きなドラマだったのでまた別の絶景とふたりの絶景旅を見たい。

▼沼オトコと沼落ちオンナのmidnight call~寝不足の原因は自分にある。~
げんじぶメンバー主演のアンソロジードラマ。杢代くん目当てに見た初回の終わり方がめちゃくちゃよかったので2話以降も見た。ぜんぶ通して見て、3話の終わり40秒がいちばん好き。最後まで沼という言葉が日常的に使われていることに慣れなかったけれど。

▼何曜日に生まれたの
キャラクターの言動に古めかしさを感じる部分が少なからずあるものの、それすら癖になる。とにかく飯豊ちゃんがかわいいドラマ。彼女以外の演者もとても魅力的に描写されているのがとてもいい。配信でかっ飛ばしてる野島もいいけど、こういう野島のドラマももっと見たいな。

▼こむぎの満腹記
小麦ラバー女子大生による群馬高崎遠征記。めちゃくちゃひとり言が飛び出す主人公の食事風景、楽しそうだけれど現実に遭遇したらちょっと怖いなと思いながら見た。観音様やだるまに願うことでゼロカロリーになるシステムに笑ってしまう。オランダコロッケ食べたい。

▼姪のメイ
福島県楢葉町を舞台にした叔父と姪の同居生活ドラマ。地続きの生活の上で細切れの日常を見せる仕様だから、人間関係が頭に入るまではぶつ切りの印象があった。モラトリアム感の強い物語はその時間を閉じて終わるからなあと思っていたら、それが日常に繋がる終わりでよかった。

▼夢で見たあの子のために
Lemino配信ドラマ。最高ビジュアルの藤原樹を目当てに見た。今までの映像作品の中でいちばん活舌と発声がよかった気がする。基本ずっと1人2役板垣瑞生の独壇場なんだけど、最終話の前半はずっと野村周平のターンで見応えがあった。

▼東京彼女 美琴篇
大きな起承転結があるわけでもなく、明確な名前もない関係性や明確な名前の上での関係性が変化していく様を淡く描いている不思議な切り取りのドラマ。SUMIREさん、どの作品で見ても声がとても魅力的。特別うまいわけではないけれど、語り口に惹きこまれる。

世にも奇妙な物語 ‘23 秋の特別編
トランジスタ技術の圧縮」を楽しみにしていた。直前の「走馬灯のセトリは考えておいて」の余韻をなかったことにしていくスタイルの並び、本当に正しいのだろうか。序盤が割愛されたことで勢いを上乗せした「トランジスタ技術の圧縮」実写、大満足です。

▼東京彼女 ヨーコ編
部屋の前に座り込んで充電なくて動けないアピールしてくる人死ぬほどこわくない?以上の感想がない。ついでに言うと行きつけのコンビニで執着してくる店員もめちゃくちゃこわい。斉藤里奈さんとてもよかったので、最終話で置いてけぼりなのちょっと残念だった。

パリピ孔明
いい音楽ドラマ。フェスと錯覚するくらいどんどんミュージシャンが出てくるので、全員音楽やってほしくなって困る。特に石野理子さん。よくわからないままよくわからない場所に抵抗なく飛び込めるのが英子の一番の才能なのではと思いながら見た。胡散くさい森山未來が最高。

▼天狗の台所
映像も劇伴もとても美しくて心地のいいドラマだった。賑やかで鮮やかな世界を静かで穏やかに描き出しているので、どんな時間帯に見ても落ち着いて楽しめる。いつもよりもほんの少し、手間をかけた食事をしようと思える塩梅が絶妙でとても好き。

▼単身花日
最後までよくわかんなかった。何度か切ろうとしたけどANNで田中樹が出てこない実況につられたりして気がついたら最終話に辿り着いた感じ。直ちゃんずっと様子がおかしかったのに最終話で巻き返していてすごいしこの内容であのスピンオフ展開しているのも意味わかんなくてすごい。

▼大奥 Season2
同じ場所を舞台に長い時間を描くことで、変わっていくものと変わらないものが浮き出る作りのドラマ。展開が早いながらも丁寧さを損ねることなく濃密で、最初から最後まで飽きることがない。終わり方がとてもとてもよかったし、最初と最後を担う福士蒼汰の存在感もよかった。

▼どうする家康
古沢さん脚本とのことで見始めて完走。史実の中の行間を丁寧に埋めて積み上げた時間が人物に奥行きを与えている物語。長い時間をかけるからこそできるような展開でとても見応えがあった。業火の中の茶々、家康の見るもう会えない人たちが勢揃いの朗らかで優しい夢。乱世と太平の世の対比を印象づけるような終わりも鮮烈だった。

下剋上球児
TBS金曜10時枠と間違えたんじゃ?すぎる導入が嘘みたいな良スポーツドラマとして終わった。下剋上を謳っている以上結末は見えているのに、毎試合ちゃんと応援しながら見てしまったもんね。甲子園までとその先を見せるところも含めていいドラマだった。美月が超いい役で最高。

▼日本統一 関東編
huluのサブスク配信で視聴。シリーズ履修一切なしでも楽しめる。藤原樹が想像の500倍くらいおいしいポジションで見応えあったし、法と正義の間で板挟みになる青柳さんが妙によかった。田村のこと好きかもしれないと思ったけれどシリーズ数に怯んでなかったことにしました。

▼マイセカンドアオハル
1話最後に最高の道枝駿佑を繰り出されたのでそのまま見続けることに決めたら、だんだんおもしろくなっていったドラマ。長い時間を描いているのだけれど、思い切りよく時間経過を織り込むので冗長に感じない。色んな要素の塩梅が絶妙で見やすいドラマだった。良い道枝駿佑でした。

▼時をかけるな、恋人たち
上田誠吉岡里帆につられて見たら、ポップで破天荒だけど辻褄だけはあっているSFラブコメで最高!ずっと楽しいし何度も楽しいしもっともっと続いてほしかった。吉岡里帆がとにかくかわいいし、チリビの曲とエンディングの組み合わせがあまりにもいいし、本当に大好きなドラマ。

▼いちばん好きな花
日常と非日常のあわいのような閉鎖的な空間である家という場について考えながら見た。場があるからこその4人なのかもと少し思っていたので、この先も続くような終わりに安心した。最終話終盤の藤井風がでーんと現れて主題歌弾き語りする謎演出だけちょっと飲み込めなかった。

▼ポケットに冒険をつめこんで
ポケモンが原案のドラマってなに?と思いながら見始めた。登場人物をポケモンに見立てての成長譚、ポケモンをプレイすることで築かれる人間関係、と思いの外しっかり絡んでいておもしろかった。この手のポジションのサトエリが大好きなのでいいドラマです。

▼うちの弁護士は手がかかる
テンポ感がよくキャラクターが強いドラマ。どんどん登場人物たちのことを好きになるつくりで回を追うごとに楽しい。村川絵梨さんやっぱりめちゃめちゃ好き!と強く思ったしちょいちょい登場する安達祐実もよかった。ドラマ小ネタも愉快だし最後メレブで終わったのほんとずるい。

きのう何食べた? season2
毎回とにかくごはんがおいしそう。年を重ねていくことで考えなければならないあれこれをしっかり考えしっかり話し合える人たちのドラマ、見ていて安心感がある。様々な形の家族という単位でそれぞれ交流する様が見ていて心地いい。

▼ゼイチョー ~「払えない」にはワケがある~
コミカルなシーンが多々あることでシリアスが薄らいで妙に見やすくなっていたお仕事ドラマ。まあ最終的には味方になるのでしょうと思っていた人がみんなちゃんと味方になる展開もわかりやすくてストレスがない。山田杏奈さん、声としゃべりかたがとても好き。

▼セクシー田中さん
それぞれがそれぞれに影響を受けて少しずつ変わっていく過程を丁寧に描いているドラマ。1話時点で出てきた男が全員嫌いでどうしようかと思ったのでよかったよ。演技仕事のときのめるるのちょっと低い声のトーンが大好きなので、前半の笙野にブチギレのターン地味に好きでした。

▼自転しながら公転する
原作を読んだ記憶はあるのにあまり内容は覚えていない。3話まで見てようやく、ああ知っている話だと内容を思い出した。なんとなく時間の流れに波があるドラマ。好きにも嫌いにもなれないような人たちの話という印象だった。藤原季節がよかった。

▼メンターMiki先生
セクシー田中さんのスピンオフhuluドラマ。ベリーダンス教室の人たちが閉店後のSabalanに集って話をしたり話を聞いたりお酒を飲んだりする様子を描いている。Miki先生のこと好きになるし、メアリージュン本当にこういう役が似合う!と大好きになる。