夢幻的プラネタリウム

visionary planetarium

「Sexy Zone LIVE TOUR 2023 ChapterⅡ in DOME」 12/24

しみじみと、Sexy Zone大好きだ……と思える最高のドーム公演でした。

開演前

開場に入っていちばんに目に飛び込んできた景色が間違い探しみたいな渋谷なの、ものすごい煌びやかでテンションが上がった。オリジナルを容易に連想できるロゴで彩られた架空の店名を見ているだけでわくわくするセット。そこで流れているのが80年代90年代の日本歌謡とJ-POPなので。北酒場流れてきたときには笑っちゃった。特別に好きだったり思い入れがあったりするわけじゃなくても、渋谷を眺めながら聞くあゆはテンションが上がった。セクベアが登場して手に持った瓶を無言で置いて去るのをきっかけではじまるマナー講座映像が、1時間前から3度ほど流れる仕様。開演直前に円陣の声が比較的鮮明に響いて聞こえる。そのまま客電が落ちて開演。

OPENING

それぞれにシチュエーションを設定してストーリー仕立てになっているメンバー紹介映像。勝利くんがゲームセンターとバッティングセンターを舞台に、へらへら笑いながら人を人とも思わない所業を繰り出すやばサイコ野郎みたいな雰囲気で登場してきたの、ものすごい勢いでぶっ刺さってしまって初手ですぱーんと記憶が飛んだし以降の記憶も曖昧になった。舌出して笑う人はいちばんやべえやつだからと思った記憶だけが鮮明。続く聡ちゃんに関しては耳つきのフーディーを着用していたことと階段が登場したことだけ辛うじて覚えている。その次の菊池風磨が人気のない浅草を舞台に、障子、紫煙、提灯、金魚、風車みたいな和要素盛り盛りで登場してきたので意識を取り戻しました。気付け薬の一種。障子越しにシルエットでキスシーン見せられた会場のいたるところで悲鳴が上がっているの、とてもよかった。この手の悲鳴からしか得られない栄養は確実に存在する。そして最後を飾る中島健人は、自らの蟀谷に銃口を当てたまま涼しい顔で素早く5回引き金を引き流れるように相手に銃口を向け迷いなく最後の一発をお見舞いする最強ロシアンルーレットを決めてバイクで走り去って行った。本当にあっという間の出来事すぎたし最初から最後まで最高しか詰まっていないから自分に都合のいい夢でも見ているのかと。それぞれに逃げ出した4人がビルの屋上に集い、4人で並んで朝焼けを眺める。ここまでがオープニングです。もうクライマックスみたいな満足感。エンドロールが流れてもいい。

「人生遊戯」

モノクロのフラッグチェックとレモンイエローが溶け合っている衣装でセンステから登場。登場数分で「メリークリスマスイブ」のワードをぶち込む中島くんまじでクリスマスイブに対しての意識が高くてすごいなの気持ちで見た。この曲のラップパートの菊池風磨を目の前で定点できたというそれだけでいい席を引いたの気持ち。最高。1曲目からクレーンに乗って40番台ゲートあたりまで上昇する人たちを地上に近い場所から文字通り見上げるの、いい景色だった。見上げた先にいる菊池が、口角きゅっと上げて綺麗に不敵に笑っているのが見えて、この人のこういう表情本当に好きだなと。

「Try This One More Time」

前曲に引き続きクレーン上での披露。現場で聞くと音源だけ聞いているときよりもポップさが強まる気がする曲。曲中の一言挨拶でもすかさずメリークリスマスイブを挟む中島くん。全曲でクリスマスを主張してくるのかもしれないと怯える畳み掛けですごい。

麒麟の子」

バクステ披露。この曲久しぶりに見た気がする。イントロからかっこいいし気迫はあるのに歌詞の強さを気負いすぎないパフォーマンスだしでめちゃめちゃいいなと改めて。ほとんど背中を追いかけて見ている形でそう感じたもんだから、正面から見たさが募る。背中を見ていて、髪色みんな違うから遠目で見分けやすいなあとぼんやり思っていた。金、黒、赤、オレンジ。

Freak your body」

外周を練り歩きながら歌う中島くんが、突然しゃがみこんでじっと客席を見つめるというファンサのような何かを繰り出していて、静で場を沸かせることができる才能を感じた。その直後、綺麗な顔でやばハンドサイン繰り出して笑うところまで含めてやばすぎ。「何がほしいか答えろよ」と歌った直後に「聞こえなくね?」と語尾上げて煽る菊池風磨、最高すぎてへらへら笑っちゃった。そこにさらにカメラが自分を抜くタイミングできっちり舌を出して笑う勝利くんを重ねられるので。なんていうか、もう色々と手に負えない。

「BUMP」

メインステ披露。頭の「Bump」に合わせての音玉特効ではじまり最後の「Comin’ now, Bump!!!」に合わせて音玉特効で締める激強特効曲。炎が出るし、火花もオレンジに赤に緑にと複数色使うし、そこに白スポットまで使うもんだからとにかく視覚的に強い。この公演の火の特効この曲で終わりじゃんくらいずっと火。一度見たら最後、曲を聞くたびに脳内で火の特効ばしばし出しちゃうしずっと火花のしゃーって音が聞こえる気がするくらいずっと特効出ていて最高に強かった。

「RIGHT NEXT TO YOU」

メインステ披露。天井に投影される模様がおしゃれで視線が奪われる。ばしばしレーザー使うのに強さよりもスタイリッシュさが前面に出ているのも新鮮でおしゃれ。ここまでずっと種類の異なる強い曲で構成されていた印象があったので、適度に力の抜けた雰囲気が特に際立っていた気がする。メインステを上から撮っているカメラにより、0番先端から俯瞰でメインステ中央部のV字フォーメーションを見ることができる映像がスクリーンに映っているのがとてもよかった。踊る曲としての価値を高めているじゃないけれど、踊りを見せようという気概が伝わってきて。ダンスパート終わりラスサビ前のパートで、菊池の下から上に向けての動きに合わせて、会場内にきらきらをまぶすようなエフェクトがかかるのが本当に本当に綺麗だった。会場すべてを掌握する魔法か幻術みたいな鮮烈さで。

MOVIE

ガンバレルーヤのふたりとシソンヌの長谷川さんが登場する映像。アリーナ公演の映像と繋がっている空気を察知した。逃亡者であるSexy Zoneのメンバーが、舞台となるキャバクラ5で匿ってもらえるよう頼み込む展開。5分でドレスにお着替えしてきたSexy Zoneを見て、本当に5分なのか?と疑いを持たずにはいられない。異様に完成度高い人いるもん。長谷川さんが「あんまイケメンじゃない」と言い放つのを聞いた菊池が聡ちゃんに「大丈夫だ、気にすんな」と励ましの声を掛け、長谷川さんに「おまえだよ!」とツッコミを入れられる流れ。「ラッキーパンチでここまで来たみたいな」「大丈夫だ気にすんな」「だからおまえだって!」にさらに畳み掛けて「雰囲気だけでここまで来たみたいな」と言い放つ長谷川さん、最終的に「誰か否定してやれよ!」とフォローにまわり始めるので。キャバクラ5は5文字で接客をするコンセプトキャバクラとのことで、5文字接客を体験するもののうまくいかないSexy Zone。長谷川さんの「ボーイさんの衣装に着替えて出直して来い!」の言葉をきっかけに映像が終わり次の曲に。

「君にHITOMEBORE」

メインステ披露。腕まくりした白シャツに黒ベストと黒のリボンタイを合わせたボーイ風衣装に着替えて登場するこの流れ大天才じゃんの気持ちで高笑いしそうになった。立った状態から担がれる勝利くんを見てドリボを連想してしまったのは衣装による効果も大きい気がする。Sexy Zoneシャンパンタワーにシャンパンを注ぐのを合法的に見られる現場、夢じゃないんだぜ。聡ちゃんが曲中にこにこしているのが視界に入るたびに微笑ましい気持ちになった曲。

「スキすぎて」

メインステ披露。動画で予習をしていても知っている曲の知らん顔だしなんなら知らん子だし悪い夢だった。条件反射的にイントロでテンション上がってしまうのが悔しい。うっすら聞こえる原曲の面影があまりにも淡くて、街ですれ違ってもスキすぎてだって気がつかないかもしれない。フォントといいピンク文字を黄色で縁取った色合いといいうちわ文字感溢れる文字テロップもいい仕事をしていてずるいよ。終盤、「まつしまSoul!」「飲み明かそう!Hey!」のあたりでultra soulを感じて最悪の混線じゃんになった。質悪いのが、ぐっとグラス煽る菊池風磨のことまじでめちゃめちゃ好きってところなんですよね。質悪いついでに言うと、一度このバージョンを聞くとふつうのスキすぎてを聞いても脳内でやばコールを入れてしまうので。もう二度とふつうのスキすぎてには戻れない人間になる。

MOVIE

2曲の間にキャバクラ5が閉店しキャバクラ3になっているスピード感。3文字接客のコンセプトを無視して「夜の魔法をお客様に」の言葉を残す中島くん。黒服物語からの引用ですね。8年前のドラマの台詞なんて誰も知らねえと主張する長谷川さんに菊池が「たったの8年前だろ!!!!!」とブチ切れるの、強火っぽくてよかった。そうとまひる神隠しのテンポ感と誰かが止めなければ延々と続きそうなあの空気感も地味にツボ。オーナーだと思われていた長谷川さんが実はバイトリーダーだったオチで映像は終了。

「My World」

菊池ソロ。メインステスタート。膝にクラッシュが入った黒パンツ、袖をばっさり切り落とした黒T、ネックレスの重ねづけとすべての要素に於いて菊池風磨度が高くてテンションが上がる衣装。客席のペンライトが紫に切り替わるのを見ながら昨年のドームではソロ曲なかったんだもんなと気がついて、すぐそこのTDCホールからここまで来たんだなと突然感極まってしまったんだけど、花道をセンステに向かって歩く菊池が服を捲って腹が見えた瞬間に涙は引っこんだ。センステに立っているとき、全方位からセンステを光で囲うように白いスポットが落ちるのがとても好きだった。背後の紫と浮かび上がる白で囲われたその中心にいる人。最後のアップのワンショットでにやっと笑って見せて悲鳴を搔っ攫うところまで含めて最高。

JUNCTION

メインステに据えられた背もたれの高い王座に腰かけ正面を向く中島くんと、すれ違うようにメインステ奥を向いて客席側に背中を向ける菊池。ワイングラスを持った中島くんと、ロックグラスを持った菊池。白い照明を浴びながら言葉もなくグラスを合わせ、菊池がメインステ奥に向かってあるき立ち去る。なんかもう感想が浮かぶ余地もないくらいただただ強い事実を叩きつけられて息をのむみたいな時間だった。もしかしたら強めの幻覚だった可能性もある。

「ROSSO」

中島くんソロ。メインステ披露。大好き楽曲を見られるやった~~!になるはずだったのに直前のふまけんを飲み込めていないのでちょっとふわふわした気持ちで見てしまった。惜しいことをした。赤青黒白を使った薔薇の描かれたステンドグラス風の映像がとても綺麗だった。右手にだけ赤いグローブをはめていた人、王座に座りそのグローブを咥えてすっと外すので、その場で仰け反った。全人類が好きな演出です。グラスに口をつける、唇に紅が残る、指でぐっと拭う、頬に紅の線が伸びる。終わりの一連の美しさたるや。

JUNCTION

下手側花道に寝そべった勝利くんが床のLEDを背景に上から撮られているの、高さのある会場の使い方でめちゃめちゃよかった。相対する上手側花道に聡ちゃんが登場するのを見ていると、バクステ側花道に菊池が登場する。センステに向かってぐっと伸びる床の影の延長線上、メインステ側花道に中島くんが登場。センステを挟んで十字を描くような位置にいる4人がセンステに集まる。

「THE FINEST」

センステ披露。全員形の異なる赤衣装。中島くんのレーシングスーツ風の衣装が一目見て好きで、いい衣装じゃん!と菊池に視線を映したらムックの擬人化みたいな赤もふもふを羽織り黒のもふもふフライトキャップをかぶり真っ赤なレンズの黒縁サングラスを着用している人が目に飛び込んでくるので。完全防備じゃん。そんな暑そうな場所でそんなもふもふ完全防備なこと、ある?になるよ。でも、花道に描いたスタンドマイクがふっと出現するのとか、サビの「daaaamn」「mooove」の音の伸ばしに合わせて左右交互に赤い紙吹雪が舞うのとか、せり上がったセンステの極彩色の花にシルエットが焼きつけられるのとか、鮮やかなマジックみたいな演出が楽曲の魅力を底上げしていて大好きだった。

「EXTACY LUV

センステ披露。せり上がったセンステを背景に4面にそれぞれ1人ずつが配置される。ドアの横にベンチ、それを照らす街灯といった少しずつ異なる背景。街灯の下で踊るのを撮影しているようなスマホがドア側に出現し、歌唱メンバーが変わるごとにスワイプで映し出される人が変わる仕様。せり上がったセンステが回転するのに合わせて背景が動き切り替わっていくの、わくわくした。ポップでカラフルだけれどシックさも感じる背景から、宇宙を望むことができる部屋になり、その部屋が鮮やかなピンクに染まる。夜の秘密めいた印象から黒やシルバーをイメージしていた曲が、完全にポップでカラフルな印象に塗り替えられたの、ライブ体験としてめちゃめちゃに気持ちがよかった。最後、バクステ側に揃った4人が横並びになるのを、他の面にリアルタイムで映し出されるの、めちゃめちゃテンション上がった。見えないを見えるに変える演出のことを愛する。

「LET'S MUSIC」

センステからバクステ。この曲何度聞いてもかっこよくて大好き!バクステに移動するSexy Zoneに続くようにセンステから出てきたシルバーの衣装の人たち、頭がミラーボールになっているの意味わかんなすぎてめちゃめちゃ笑っちゃった。フラッシュやスポットを浴びると天井のドームにミラーボール効果が出るミラーボールマンたち。

「再会の合図」

アリトロ曲。菊池がいつの間にかサングラスを外してもふもふフライトキャップの上から頭に乗せていた。クリスマス動画で散々こすられていたフレーズ出てきた瞬間にくすっとしてしまったので負け。

「ぎゅっと」

アリトロ曲。しみじみいい曲。曲終わり、「せーの!\ぎゅっとー!/」の後の菊池のふわっと柔らかい「よくできましたぁ」を聞いて、好きを噛み締めた。まるい言葉をまるく発するみたいな言い方で本当に好き。

MC

▼メインステ。スクリーンに15分のカウントダウンを出されながらのMC。
▼流れをまったく思い出せないけれどMCはじまってすぐに菊池が「ありがとうきょうドームね」とさらっと言い放ち特に誰にも拾われなかったの、じわじわと不憫で好きだった。菊池、MCに入ったらいつの間にかもふもふ帽子が消えてサングラスのみになっていたね。暑そうだったもんね。
▼相葉くんの誕生日でワンクッション入れて「であった上でのメリークリスマス」とクリスマストークに持っていく嵐育ちの菊池風磨。ツリーにケーキにとクリスマス仕様の楽屋のエピソードを挟みながら、1曲目冒頭で「メリークリスマスイブ」を入れ込んでいた中島くんに言及します。「この東京ドームでクリスマスイブを言う最初の人になりたかったの!」という最年長の主張、かわいすぎない?クリスマスイブに全力投球すぎる。それをいちばんに言いたいのはみんなわかってるから中島さんが言うまで誰も言わないよ!と打ち返す菊池、自分がまあまあすごいこと言っている自覚はあったのだろうか。当然じゃん!みたいなテンションで言われる内容じゃなくない?忙しないタイミングであんなに早くとやたら1曲目でのメリークリスマスイブについて言及するなと見ていたら、あまりの早さにびっくりして振りを二手飛ばしていたことを告白する菊池。暗黙の了解で最初のメリークリスマスイブを譲られている中島くんが想像以上にクリスマスに対してガチなのか、それ以外のメンバーが最年長に対して甘々なのかとか思っていたけれど、菊池の発言からするに前者の可能性が高そう。
▼髪を赤くした勝利くんにかけられる「赤を背負いしメンバー」という言葉、よすぎた。赤を背負いしメンバー、ボーイの衣装のときに白シャツの首元が赤に染まっていたと菊池に暴露されて、よく見てるね!とにこにこしているのでかわいいね。裏で衣装さんが明日の公演のために洗濯板で洗濯しているかもしれないという詳細な裏話をステージ上で話す人たち。クリスマスっぽい格好をしている人たちに言及した聡ちゃんが「クリスマスの格好してない人もかわいいって思ってるから!」と突然言い出したの、めちゃめちゃフォローで笑ってしまった。全方位への配慮を忘れないスタイル。そして改めて「12/24をSexy Zoneが牛耳るってすごくない?」とクリスマスに戻る中島くんと、それを聞いて「牛耳るって」と反応してしまう菊池。わかるよ言葉の強さにびっくりしちゃうよね。
▼大阪でクリスマスパーティーをした話。昨年はチーフマネージャーが、今年は部長が飲み過ぎて「いい大人が翌日にすごく謝ってました」と暴露する初手。今年のプレゼント交換会の詳細披露。中島くんが持ってきた青いカメラが菊池の手元に来たエピソード、さらっと出てさらっと終わった。「ルイヴィトンのボックスが手元に来て開けたら、なんか変な赤ちゃん出てきた」と言う中島くん、自分の写真と同じ構図で撮った赤ちゃんの写真をアップしたと続け、「Babyのほうがいいねの数多いぞ!おかしいだろ!」と声を大にして主張するので。自分の写真と赤ちゃんの写真のいいねの数比較している事実、かわいいじゃん。ちなみに赤ちゃんは聡ちゃんからのプレゼントだそうです。会話の中で健人「それコテツのほう?」菊池「コテツとオガワです」とスタッフの個人名を出していくふまけん。聡ちゃんはスタッフさんからのキャンドルランプが、勝利くんはオガワ部長からのサプリメントがプレゼント。あみだくじで決めているプレゼント、勝利くんが昨年はコテツからだったと話した上で、勝利くんにキングボンビーがついていると言い出すのド失礼で大笑いした。「お酒の席では完全にキングボンビーですから」発言、最初の飲み過ぎと個人名暴露が綺麗に繋がる流れで見事だよ。勝利くんはリアルもみの木をプレゼントとして持参し、現場マネージャーの手元に届いた。菊池の持参プレゼントだけ不明なまま、MC残り1分を切って大慌てで告知に入ります。時間がない中、菊池の「ドラマ終わりました!」が入るの、流れというかパッケージなんだろうね。人生遊戯の会場特典、菊池のドラマが終わった、中島くんのドラマの予告が公開された、聡ちゃんの鉄腕ダッシュと紅さす、勝利くんの舞台。これらを1分弱で伝えようとした結果、勝利くんの舞台の告知が、告知されたのか?くらいのスピード感で流れて行った。
▼この次に、DAM精密採点Aiを使用したカラオケコーナーをやりますという説明。三度蹴りされても、ライブでカラオケやりたい!と言い続けた結果の企画と話す菊池。最高は91.919、平均は85~86、表現力が平均以下、100点を目指していると現状の説明と目標設定を話して曲に入ります。

「せめて夢の中でだけは君を抱きしめて眠りたい」

好きな曲が披露されない、好きな曲がファンサ曲、好きな曲が謎演出と様々体験してきた中で、好きな曲がカラオケ曲という新しい展開。特にふまけんがメインステ中央のスクリーンに出ている採点画面をしっかり見て歌っているの、本気を感じてよかった。客席に完全に背中向けてたけれど。菊池が普段と比べてがっつりビブラートをきかせて歌っていたのにも本気を感じた。採点画面を見ながら聞くことで、けっこう細かく音が上下してる曲だなあと視覚から理解できたのがおもしろかった。

MC

曲終わり、中島「どう?」菊池「よかったんじゃないですか?」とお互いに探りながらコメントする人たち。結果は90.545。表現力だけが平均以下。「正確な音程で歌えています。文句なしの仕上がりですね」というコメントに冷たさを感じはじめているの、めちゃめちゃ繊細じゃん。センステに向かって歩きながら、点数が低い原因がフォール0回にあると信じてフォールについて話し続けるSexy Zone。ひとりで挑戦してみたら、自分の歌い方の癖なのかAメロ終わりの勝利くんのパート、「微笑んでいる」でフォールを入れられたと話す菊池。自ら言い訳の時間と説明しながらカラオケについて話し続ける人たち、カラオケに対してあまりにもガチだよ。カラオケについて話していたはずなのに中島くんが突然「そのエスキモー帽子いいね!」といつの間にか装着していた菊池のもふもふ帽子を褒め始めるので。ついでにサングラスまできっちり装着し直した菊池が「いいでしょ?クリスマス仕様」と返すのを見て、クリスマス仕様という発想がかわいい……になった。大阪でかぶった際にすぐに吹っ飛んでしまったというもふもふ帽子。もふもふ帽子はそんなに愛せないけど、もふもふ帽子をクリスマスだからとかぶって今度は吹っ飛ばないように対策までした菊池風磨のことは愛したいよ。次の曲のイントロとアウトロでC&Rをするよ!と説明をし、立っても座ったままでもいいよと各々に委ねるスタイルのSexy Zone。勝利くんの会場への声かけを聞いた菊池が「立ち上がりの恐喝」と言い出すのに笑って勝利くんがなんて言ったのか忘れた。言葉が強い。

「Cream」

センステ披露。C&Rから入ってイントロを客席に委ねるスタイル。この曲本当に本当に大好きだし今年たくさん聞いた曲ランキング作ったらトップ3には入るくらい聞いていたのでイントロの時点で大喜びだった。せり上がったセンステにはシンプルなスツールが映し出されていて、Sexy Zoneはせり上がったステージの上に立つ。勝利くんが歌詞を間違えた直後に中島くんも飛ばしてしまったことで、まあまあ長めの歌詞が乗らない空白の時間が生まれた2A。次を歌う菊池が「♪勝利もミスるんだろう」とアレンジを入れるのを聞いて、この人歌うまいなあとしみじみ思った。この曲自体が難易度高いのに、さらっと異なる歌詞を組み立てて音をしっかり取って歌えるアドリブ力よ。2Bで横に4つ並べられた椅子に座るSexy Zone、きゅっとしていてとてもかわいい。このときの椅子の形がすべて異なっているの、とてもよかった。曲終わり、ぴょんと跳ねながらサングラスを滑らかに外してしっかりお顔を見せてから空気を入れて両方の頬を膨らませ、ふわっとほころぶように笑う菊池風磨、ほんの一瞬にかわいい全部盛りみたいなかわいさで超超超最高だった。

JUNCTION

楽曲を引き継ぐようなアレンジの曲をBGMに菊池がステッキ、中島くんが椅子を扱う演出。メインステに風船を持った着ぐるみのパンダが登場して、トラ、ウサギ、ペンギン、ゾウ、サル、ライオンとどんどん動物が増えていく。このどんどん動物が出てくるの見ながら、どうぶつさんたちだいしゅうごうだわいわい……と脳内に巡ってしまったの、悔しい。勢揃いの動物たちが踊る中で、少しずつ踊りがずれているライオン。そのライオンが着ぐるみの頭を取ると、中に勝利くんが入っている。着ぐるみを脱いだ勝利くんが用意されたスタンドマイクの前に立ち、次の曲へ。

雨に唄えば

勝利くんソロ。メインステ披露。クレヨンで描いた動く絵本のような背景を背負い、スタンドマイクで歌う曲。歌詞を拾うように展開していく背景が、幼い頃のわくわくも無敵感もそれらが遠のいてしまった切なさもぜんぶ綯い交ぜにしたような楽曲の絶妙な機微をすべて拾っていて、とても素敵な演出だった。この曲を歌う勝利くん、要所要所で小さい子どもみたいに無邪気な表情をするのが本当にかわいかった。曲終わり、どう?と窺うような表情をしていたのも、本当にかわいい。

「Turbulence」

聡ちゃんソロ。バクステ披露。スクリーンに「PENLIGHT OFF」の文字が黒背景白抜きで点滅してからはじまる曲。3割くらい緑のペンライトが灯っている状態だったけれど、モノクロの映像と白レーザーに白スポットで作る世界観は、歌詞の光の描写を拾っての演出なんだろうなとなんとなく見える。バクステからセンステに入ったところで照明が赤に切り替わるのも鮮やかだったし、色が少ないほうが映える印象の強さ。最後は音玉特効で、強さが際立つ演出の曲。

JUNCTION

メインステでテーブルを囲んでトランプに興じる勝利くん、白いグランドピアノの前に座りジャズを奏でる中島くん、最初から最後まではじめて見て聞く英語ラップを披露する菊池、がっつりダンスを披露する聡ちゃん。それぞれの得意分野みたいな扱いだとすると勝利くんは即興劇か勝負強さかなと思ったんだけどどちらだろう。前者かな。菊池のラップ、スクリーンに出ている日本語訳をぼんやり眺めていたら柔らかく重たい愛情みたいな印象ですごかった。光に包まれた君はなんか少し懐かしい、そうさ君は特別な存在になるのさ、みたいな終わりもすごい。

「本音と建前」

メインステ披露。昨年のシルバー衣装と色違いのゴールド衣装。日本語は縦書きで英語は横書きでスクリーンをわけて歌詞が出るの、雰囲気があってとてもよかった。スポットの扱いなのか会場内に紗がかかっているように感じて不思議な印象。アウトロっぽく延長されたジャズ風の曲の中、横並びで花道を歩いてバクステに辿り着く。このとき、花道がレッドカーペットになっているあまりにも良すぎた。横並びでレッドカーペットを歩いてステージへとたどり着く人たち。バクステに入るタイミングでヘッドセットを装着。

「Purple Rain」

バクステ披露。イントロのまるい音の響きやトラックの柔らかさがとても心地よくて、そこに乗った焦燥と刹那みたいな言葉と歌い方ががめちゃめちゃ切ない曲だなまで考えたところで、私この曲をライブ会場で聞くのはじめてか!と気がついた。知らない聞こえ方だったので。菊池が白いパールのネックレスをしていて、それがこの曲に妙に似合っていた。中島くんのカメラに抜かれている瞬間の反射的なカメラアピールの多彩さ、何度見ても惚れ惚れするんだけど、この曲終盤でふっとカメラから視線を外すアプローチをしていて最高だった。視線を外すカメラアピールをする人のこと、信じている。

「Forever Gold」「恋がはじまるよーー!!!」「Ladyダイヤモンド」「ぶつかっちゃうよ」「ゼンゼンカンケイナイ」「ダンケ・シェーン」「男 never give up」「Money Money」「バイバイDuバィ ~See you again~」「ワィワィHaワィ」「With you」

バクステからはじまりクレーンを挟みメインステに辿り着く動線の、過去曲マッシュアップメドレー。昨年散々泣かされた「Forever Gold」の菊池の「探していた答えはきっと」フレーズに続く「ドームにあった!」という発言でぐっときた。「恋がはじまるよーー!!!」の最高イントロ聞いてわ~~!と思っているとこの曲をBGMに勝利くんが「春来いと」の句を詠み始めるので困惑する。そしてby勝利をきっかけに「Ladyダイヤモンド」へと曲が移ります。一瞬で取り上げられた曲を前に、どうして……とレディダイを楽しんでいるとまた「恋がはじまるよーー!!!」に戻るメドレー。情緒が安定しない。そして次にお送りされるのは「ぶつかっちゃうよ」と「ゼンゼンカンケイ」ないのマッシュアップ曲です。こんな混ぜるな危険マッシュアップがある?と思ったものの、元々こういう曲だったかのように馴染んでいてすごい。「ダンケ・シェーン」はじまった瞬間超~~テンション上がったし私はウェルパラを諦めない!の気持ちになった。ウェルパラ大好きなので。そして次の「男 never give up」と「Money Money」のマッシュアップよ。問題作すぎるでしょ。クレーンに乗って遥か上空にいるSexy Zoneがマネーガンでお札ばら撒いているの最高に景気良くて最高だったけど歌詞の並びがまあまあ強くて笑わずにはいられない。マネマネがこんな形で日の目を見るとは。Sexy Zoneとマネーガンの組み合わせは天才で最高なので、今後もマネマネをセトリに入れて積極的にお札をばら撒いていってほしい。ここでいったん「ゼンゼンカンケイナイ」戻って「バイバイDuバィ ~See you again~」「ワィワィHaワィ」と続きます。カラフルな紙吹雪が舞うDuバィを見ていると突然はじまる「ワィワィHaワィ」、まるで昔からあったDuバィの兄弟曲みたいな顔してたけど完全にはじめましてなので。はじめましてとは思えないさりげない披露の仕方、楽曲自体の完成度の高さ、どことなく香るDuバィのエッセンス。何もかも本当に意味がわからなくてこわかった。外周で立ち止まってフラダンスを披露している菊池はめちゃめちゃ楽しそうでかわいかった。「With you」のイントロがはじまった瞬間に聡ちゃんが肘上げて勝利くんのポーズいじっているの悪くて笑う。初見のときには正気を疑った「Sexy\Zone/Sexy\Zone/Sexy Sexy Sexy \Zone/」のC&Rもこれが最後だと言われると途端に寂しいから不思議だよね。このC&Rに合わせて「Sexy Zone」の文字が天井のドームに投影されているのまじで様子がおかしくて最高。Sexy Zoneという名前ごとSexy Zoneのこと大好きだよ。高熱のときに見る夢みたいなやばメドレーだったはずなのに徐々にしんみりさせてくるし、最後に「Forever Gold」に戻すことでいいメドレーだった!みたいな気持ちにさせるし、メドレーの組み方が天才のそれ。

Sexy Zone

メインステ披露。「Forever Gold」の最後のポーズとこの曲の頭のポーズを重ねるような過去写真をスクリーンに映してそのまま曲に入るのも、これまでに披露してきたSexy Zoneの映像を流しながら歌うのも、あまりにもずるいよ。こんなの、Sexy Zoneという名前と言葉を背負ってきた人たちの軌跡と現在だもん。曲の振りに合わせて会場内のペンライトが揺れるの、とてもとてもいい光景だった。

挨拶

▼中島くん。東京ドームの発音が「東京ヅォーム」になってしまったと話す中島くんに「ツォウキョウヅォームですね」と返した菊池が、「フォローありがとう菊池くん」と言われて「痛み入ります」と答えるのを聞いた私は。これまでの活動について「Sexy Zoneという名のもとに」と話すの、ぐっときたな。「いろんなことがあったけど、ぜんぶよかったことだと思えます」「いろんな光に囲まれて、完璧で究極なアイドルに、みんながしてくれてます」と柔らかく語る人。「最後にひとつだけ」と切り出して「20代最後のイブ、みんなにあげたからね!Sexy merry christmas eve!Sexy thank you!」と続け会場中の歓声を掻っ攫うの、流石で痺れた。
▼勝利くん。やっとドームに立てて、心の底から全力で魂ぶつけて、その想いが届いてるでしょうか?と話すその語り口があまりにも真っ直ぐで。「色々な不安がある中で、泣きたいときがあるのにこらえて僕たちを応援してくれてる時があることを知っています。泣きたいときは我慢しないで。僕たちがまた笑顔に変えていくので」と伝えるその言葉に確かさと誠実さが見えるの、本当にすごい。
▼聡ちゃん。勝利くんから聡ちゃんの順番で切り替わった会場内のペンラの色にクリスマスを感じたと話していてとてもかわいかった。ドームで1対1で会話しようとしないでとMCで笑われていたけれど、ひとりひとりに言葉を届けようとするような語り口で話す人だなあと挨拶を聞いていた。「メリークリスマス。今年の冬も一緒だよ」で挨拶を締めるのもとてもかわいい。
▼菊池。Sexy Zoneという名前を改めると話して「その故、今回がSexy Zoneとしての最後のライブになります。東京ドームにたどり着くまでがChapter1、そこから先がChapter2。それがあろうことか、今回を機にEpisode0になろうとしています。四大ドームしたらChapter3にしちゃおうかなあなんて言いながら駆けずり回っていた夏が懐かしいです」と淀みなく言葉を紡ぐ人。Sexy Zoneという名、活動について、「皆さんと我々の胸に永遠にあり続けることだろうと思います」と話した菊池が「まあ永遠なんてないのかもしれませんが、」と続けるのを聞いて、自分でもびっくりするくらいはっきり悲しいと感じてしまってとても驚いた。少なくとも10年以上前から度々挙げている座右の銘や、自らのライブのテーマに「永遠」という言葉を組み込んでいる人の口から飛び出した言葉だから余計にそう感じたのかな。「永遠なんてないのかもしれませんが」のあとにさらに「永遠というものを信じられる僕たちでいられますように」という言葉が続いたのだけれど、その願いの寄る辺なさみたいなものが一瞬ぶわっと浮き彫りになった感覚があって、どこか心許ない気持ちになった。ここで「僕たちでいられますように」という言葉を選ぶ人のこと、本当に好きだよ。

「timeless」

メインステ披露。曲がはじまってペンライトがオレンジに切り替わっていく。目を閉じて歌う菊池の瞼に乗せられた赤みの強いアイシャドウ、照明を受けて上品に艶を出していてとても印象に残っている。菊池、曲中のピアノの音に合わせて左手で鍵盤を叩くような動きをしたり、「Everyday, Everytime/Everyone, Everything」と歌詞に合わせ一本ずつ指を折り込んで数を数えたり、大きくないのに目を惹く動きをしていた。最後のマリのラップパートでは、スクリーンにマリが歌う映像が流れる。はじめてこの曲を聞いたときに4人でも歌える構成で作られているんだなと思ったので、本編最後に据えられたこの曲が5人で披露される唯一なんだと気がついて大きい優しさを感じた。この曲を披露する衣装が、色違いになっているところまで含めて。

ENDROLL

ドット絵で右から左に流れるエンドロール映像。前曲のゲーム風アレンジをBGMに、Sexy Zoneのメンバーカラーを纏った5人が右に向かって歩き続ける。過去のツアータイトルやコンサートセットを歩いて通りすぎる。東京ドームが出てきたところで、オレンジを纏った1人が左に留まり、他の4人と別れを告げる。そこから先は4人で右に向かって歩き続ける。ドームの天井に今回のツアータイトル「Sexy Zone LIVE TOUR 2023 ChapterⅡ in DOME」が投影され、ぐーっと縮んでメインセット上部、2本と2本の瓶に挟まれた瓶の蓋におさまる。とても綺麗な終わり。

Sexy Summerに雪が降る

アンコール。コーラトラックみたいなデザインのめちゃめちゃかわいいフロートに乗って登場。上手から菊池と勝利くん、下手から中島くんと聡ちゃん。それぞれ自分のメンバーカラーのサンタ帽にサインボールを入れている中、中島くんだけ青いサンタ帽をかぶっていて、さすがクリスマスに全力な男は違うな。この曲は全シーズン対応曲だと信じて聞いているけれど、やっぱりクリスマスに聞くと一味も二味も違う気がする。天井に投影されている薔薇がメンバーカラーに変わっていくの、細かい。菊池の台詞のタイミングで「今年の冬も一緒だよ!」をぶち込んだ聡ちゃんによって玉突き的に全員が困惑したままセクサマが終わるという事故。菊池「俺の台詞取られたんだけど!」勝利「俺にも言わせてよ」で曲が終わるの、笑わずにはいられないでしょ。

「King & Queen & Joker」

「ラヴトライアングル」の振りの動きに合わせて指ハートを3つつくる菊池風磨、最高。メインステに戻ったタイミングで斜め掛けにしていた帽子をもぞもぞと外した菊池、そのままぽいっと投げたものの軽さ故かそれほど遠くに投げられなくて、ゆっくり歩いて拾いに行って、放り直していてかわいかった。なんか動きがぽてぽてしてた。

「RUN」

まるでこの瞬間のために誂えたような曲だと聞くたびに思っている。この曲のサビで花道ダッシュするの本当に大変そうだけど本当に好き。メインステからバクステに駆け抜ける勢いのよさが楽曲の疾走感と爆発力と重なっているように見えて。ふまけんの背中合わせは何度見てもいいものだし、中島くんのほうが明らかに体重を預けているところまで含めて。バクステからメインステに戻って歩いていくと、メインステに地下鉄口が登場している。地下鉄SZ線。最後の最後までおしゃれだよ。メインステで横並びになり「We are \Sexy Zone/」と銀テ放出で締め。

雑感

相変わらず最初から最後まであっという間のめちゃめちゃ楽しいライブだった。昨年は初のドームというのもあり記念公演みたいな印象が受けたけれど、今年は最新アルバムを真ん中に据えて構成されていて、ドームのための公演という雰囲気があまりなかった気がする。その中できっちりドームで映える演出で組まれているライブなので、これからドームライブをスタンダードにしていくことができるグループに感じられて頼もしい。今年はアリーナ公演が外れこのままNo Sexy Zoneで年を越す可能性もあったけれど、年の瀬にSexy 天才 Zoneをこの目に焼きつけることができたので悔いなく年を越せます!来年のSexy Zoneも楽しみ。超良曲「SNOWY BREEZE」のセトリ入りも来年に期待している。